5月 17th, 2012 No Comments »
ビジョナリー・カンパニーやアクセンチュアが行なった、持続的成長を達成しているハイパフォーマーの要件の調査は、過去を振り返ったものです。足元では、社会のパラダイムシフトが起こっており、果たして新時代のハイパフォーマーの要件は?という質問が浮かびます。
まずは、足元で起こっている、日本社会のパラダイムシフトを整理してみましょう。
このまとめを見ると、これまでは、共通の未充足ニーズへのポジショニングと技術の蓄積が企業経営のポイントでしたが、これからは、ビジネスモデルのゼロベースの設計とその実行スピード、更なる事業環境変化への自発的対応力の仕組みの導入が重要であることが伺われます。
→12.新時代のハイパフォーマーの要件
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社会のパラダイムシフトを整理して、演繹的に新時代のハイパフォーマーの要件を導出した結果、これまでの要件に追加するポイント、重要性を増すポイントの示唆を与えてくれました。一方で、結局は、企業経営とは、分業社会における、社会の幸せの創造を目的としたチーム編成とそのマネジメントであり、人が人である限り、企業経営の本質は変化しないと考えています。
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経営コンサルタントは、Super generalistであると考えています。社会、経営、技術における個別領域に関しては、政策担当者、学者、企業経営者などの専門家が居り、知識では専門家の方が優れています。しかし、今、社会が求めているのは、新たなパラダイムに対応した国、企業のあり方であり、人の幸せを基点にしたゼロベースの仕組み設計です。そのためには、目的を明確にし、世界の英知を結集して、統合的な設計する能力が求められます。それは、元来、経営コンサルタントが強みとして持っているスキルであり、政策、企業変革、新たな研究へ、我々経営コンサルタントが果たす役割は大きいと考えています。
具体的なアクションとして、まずは日本企業に対する、共同実施型の「潜在成長力診断」プロジェクトを企画しています。これまで企業経営を客観的に捉えて来なかった日本の各企業の現状の経営モデルを可視化し、新時代のハイパフォーマーの要件と対比して、変化の方向性を示唆します。また同属性他社と自社を比較することにより、変化のスピードに関する示唆が得られることを期待しています。
政策に関しては、クラウドファンディングの推進、知人政治家との交流、既成の政策提言団体との連携などを進め、更には、社会の変化を先導した新たなビジネスモデルのインキュベーションも継続して行きたいと考えています。事業インキュベーションは、クラウドファンディングを活用できれば、シナジーが働きます。
いずれにしても個人や、小企業でできることは限られていますので、新たな社会の仕組みの構築に向けて賛同していだける方、企業様がいらっしゃれば、協力しながら進めたいと思います。そのため、自らを新たな“場”として進化させ、コミュニティ運営をして行きたいとと考えている今日この頃です。