【社会と企業】09.持続的成長を達成しているハイパフォーマーの要件(その1)
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先回、企業の寿命について話をしましたが、世界には平均的寿命を超えて生き続ける企業が沢山あります。それらの企業には共通した特質があります。
以下にご紹介するのは、ジェームズ・C・コリンズ氏が中心となり、膨大なリサーチに基づき持続的成長企業の要件を明らかにした、ビジョナリー・カンパニーのポイントです。
□ リーダーシップ
カリスマ経営は15年ももたない。自分がいなくなった後も、成長を維持する組織の仕組み作りへのリーダーシップが求められる。
□ まず人を選ぶ
不適切な人を乗せたバスは、その人の管理のために膨大な無駄な時間を費やす。最初に人を選び、その後の目標を選ぶ。
□ 現実を直視する
楽観を排し、現実を直視した上で、勝利の方程式を作る。
□ 単純明快な戦略的アイデンティティ
「情熱を持って取り組めるもの」「経済的原動力となるもの」「自分が世界一になれる部分」の3つの円の重なる部分、それを短く言い当てた中長期戦略ビジョンを自社のアイデンティティとして持つ。
□ 規律の文化
人ではなく、あるべき行動を誘発するシステムを作り管理する。
□ 新技術にふり回されない
新技術は、これまでの方向を加速させる促進剤に過ぎない。新技術を追い、また新たな新技術を
求める主客転倒に陥らない。
□ 劇的な転換は日々の積み重ね
粛々とやるべきことをやり続けていれば、いつのまにか成長の弾み車は勢いを増す。逆も然りである
□ 基本的価値観
収益は、生きてゆくには必要不可欠なものではあるが、生きて行く目的ではない。
重要なのは基本的価値観を持っているか否かである。